C言語って結局?

ここまで読んで「C言語って結局?」とお思いの方も多いと思うので少し解説を。
「C言語」自体は、ものを作るためのソフトウェアではありません。
「日本語」「英語」と同様に、文法のルールの塊ともいえるでしょう。

以前言ったとおり、ソフトウェアを作るのは「コンパイラ」と「リンカ」です。
C言語でプログラミングをするということは

C言語の文法に合った文章(ソース)を書き、
それをコンパイラとリンカに読み込ませ、
ソフトウェア等を作り出す。

ということです。
要はこれからすることは「作文」に近いのかもしれません。
ただ、「作文」といっても、その内容は「コンピュータへの命令」です。
少しばかり例を見てみましょう。

#include <stdio.h>

int main()
{
  printf("Hello World");
  return 0;
}

これは「画面に Hello World と表示しろ」と書かれたC言語のソースです。
さて、これを元にソフトを作るには、これをコンパイラとリンカに読み込ませます。
そうすることによりソフトウェアが作られ、
それを実行すると「Hello World」と画面に表示されます。

C言語でものを作るということを少しは解っていただけたでしょうか?
これから学んでいくのは「C言語の文法」と「コンピュータへの命令」です。
C言語の文法に沿ってコンピュータへの命令を書くことによりソフトが生産されるわけですね。